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YMYLジャンルは上位表示が厳しい?SEOで評価を上げる9つの方法

YMYLジャンルは上位表示が厳しい?SEOで評価を上げる9つの方法

インターネットで情報を探していると「YMYL」という言葉を見かけたことはありませんか?

「YMYL(Your Money or Your Life)」とは、お金や健康、法律など、私たちの人生に大きな影響を与える情報を指します。たとえば、病気の治療法、投資のアドバイス、借金の整理方法などが該当します。

このジャンルは、間違った情報が広まると人々の生活に深刻な被害を及ぼす可能性があるため、検索エンジンは特に厳しくサイトを評価します。実際に、YMYLジャンルでは大手企業や公的機関のサイトが上位を独占し、個人ブログが検索結果に表示されるのは非常に難しいのが現状です。

そのため、多くの人にとって「YMYLジャンルは避けるのが無難」というのが一般的な結論になります。

しかし、それでも「YMYLジャンルでSEO対策をしたい」という方もいるでしょう。では、どうすればこの厳しいジャンルで検索上位を狙えるのでしょうか?

本記事では、YMYLジャンルがなぜ難しいのかを解説したうえで、それでも挑戦したい場合に実践すべき9つのSEO対策を紹介します。

YMYLとは?なぜ重要なのか

YMYLとは?なぜ重要なのか

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、日本語にすると「あなたのお金や人生に関わる情報」という意味です。Googleは、YMYLに該当するジャンルのサイトに対して特に厳しい評価基準を設けています。

たとえば、次のようなテーマがYMYLに分類されます。

YMYLに該当するジャンル

① 健康・医療(体や心に関わる情報)

  • 病気の治療法や予防策
  • サプリメントや健康食品の効果
  • 精神的な健康やカウンセリング

「糖尿病に効く食事療法」などの情報が間違っていた場合、読者が誤った治療法を信じて健康を損なうリスクがある。

② お金・投資(経済的な意思決定に関わる情報)

  • 株式投資や仮想通貨の運用方法
  • 税金や節約に関するアドバイス
  • クレジットカードやローンの選び方

「絶対に儲かる投資法!」という記事が誤った情報だった場合、読者が大きな損失を被る可能性がある。

③ 法律・行政(社会的なルールや権利に関わる情報)

  • 離婚や遺産相続の手続き
  • 労働問題やハラスメント対策
  • ビザ申請や住宅購入の法律

「簡単に借金を帳消しにできる方法!」といった間違った情報が拡散されると、読者が法律違反を犯す可能性がある。

④ 安全・防災(命を守るための情報)

  • 地震や台風などの災害対策
  • 犯罪被害を防ぐ方法
  • 交通事故防止のアドバイス

「〇〇の地域では地震が起こらない」といったデマ情報が拡散されると、適切な防災対策をしない人が増え、被害が拡大する可能性がある。

なぜYMYLが重要なのか?

YMYLジャンルは、読者の人生や健康に直接影響を与える情報であるため、誤った内容が広まると深刻なトラブルを招く恐れがあります。

1. 読者の安全を守るため

インターネット上には、専門知識がない人が発信する不正確な情報が多くあります。

例えば、「この健康法でがんが治る!」といった医学的根拠のない情報が広がれば、適切な治療を受ける機会を逃し、命に関わる問題が発生するかもしれません。

2. 検索エンジンの信頼性を維持するため

Googleは「正確で役立つ情報を提供する」ことを目的としています。

そのため、信頼性の低いサイトを検索上位に表示させないよう、特別な基準を設けているのです。

3. 法律的なリスクを避けるため

誤った情報を掲載したサイトは、消費者保護法や景品表示法などに違反する可能性があります。

特に医療・金融分野では、適切な資格を持たずに専門的なアドバイスを行うと法律違反になることもあります。

GoogleはYMYLをどう評価するのか?

Googleは、YMYLに関する情報の「正確性」「信頼性」「安全性」を確保するために、特別な評価基準を採用しています。

その基準のひとつがE-E-A-Tです。

E-E-A-Tとは?

評価基準意味
経験(Experience)実際にその内容を経験したことがあるか?旅行記なら、実際にその場所に行った人の情報が評価される
専門性(Expertise)その分野の知識・資格を持っているか?健康情報なら医師や栄養士が書いた記事が高評価される
権威性(Authoritativeness)そのサイトや著者は業界で信頼されているか?厚生労働省や大学病院のサイトは権威性が高い
信頼性(Trustworthiness)情報の正確性が確保されているか?根拠のない情報は順位が下がる

このE-E-A-Tの評価が低いサイトは、YMYLジャンルでは検索結果に表示されにくくなるのが現実です。

YMYLジャンルはなぜ厳しい?避けるべき理由

YMYLジャンルはなぜ厳しい?避けるべき理由

YMYLジャンルのSEOは、他のジャンルに比べて圧倒的に厳しいと言われています。そのため、多くの個人ブロガーや小規模サイト運営者にとって、参入は避けるのが無難とされています。

では、なぜYMYLジャンルは厳しいのでしょうか?

その理由を詳しく解説します!

①信頼性が求められ、個人ブログは不利

YMYLジャンルでは、情報の「正確性」や「信頼性」が最も重視されます。

これは、お金や健康、法律といった情報が間違っていると、人々の生活に大きな悪影響を及ぼす可能性があるからです。

例えば、以下の2つの記事があるとします。

  • A:「風邪にはこのサプリが効く!」(個人の体験談)
  • B:「風邪を予防するにはビタミンCが有効と厚生労働省が発表」(公的機関のデータ付き)

検索エンジンは、明らかにBの記事のほうが信頼できると判断し、上位に表示させます。一方で、Aのような個人の意見や体験談だけの記事は評価されにくいのが実情です。

特に、資格のない一般人が医療や金融に関する情報を発信しても、「この人の情報は本当に信用できるのか?」と検索エンジンに疑われ、評価が上がりにくくなります。

対策のヒント

YMYLジャンルでSEOを狙う場合は、信頼性の高い情報源を活用し、専門家の監修を受けることが重要になります。

②大手企業や公的機関が強すぎる

YMYLジャンルでは、大手企業や公的機関が検索結果の上位を独占しています。例えば、次のようなケースがあります。

ポイント

  • 医療情報
    • 厚生労働省、大学病院、医師監修の医療サイト
  • 投資情報
    • 証券会社、金融庁、大手銀行の公式サイト
  • 法律情報
    • 弁護士会、行政機関、大手法律事務所のサイト

こうした大手サイトは「Googleに強く評価される条件」を満たしています。

評価される条件

  • 権威がある(政府機関、専門機関、大企業)
  • 長年運営されており、サイトの信頼性が高い
  • 多くの被リンク(他のサイトからの紹介)がある
  • 専門家が記事を執筆・監修している

対して、個人ブログは歴史が浅く、被リンクも少なく、運営者の信頼性も低いため、検索上位に食い込むのは非常に困難です。

対策のヒント

大手サイトと同じ土俵で戦うのは難しいため、「特定のニッチな分野に特化する」「体験談を交えて独自の価値を出す」などの工夫が必要です。

③間違った情報はペナルティの対象になる

YMYLジャンルでは、間違った情報を発信するとGoogleから厳しくペナルティを受ける可能性があります。

Googleが問題視するコンテンツの例

  • 「このダイエット法なら100%痩せる!」
    • 根拠がない情報
  • 「この投資をすれば絶対に儲かる!」
    • 詐欺や誤解を招く表現
  • 「この薬を飲めば病気が治る!」
    • 医療法に違反する可能性がある

特に、2022年以降のGoogleの検索アルゴリズムでは、「根拠のない健康情報」「誤った金融アドバイス」などを含むサイトの評価を大きく下げる傾向があります。

このため、YMYLジャンルでSEOを狙う場合は、公的機関の情報を引用する、専門家の意見を明示する、誤解を招く表現を避けることが必須になります。

対策のヒント

  • 公式機関の情報を必ず引用し、出典を明記する
  • 「○○の可能性がある」「参考情報として」など、断定表現を避ける
  • 記事の更新を定期的に行い、古い情報を放置しない

④GoogleのE-E-A-T評価が厳格化している

GoogleはE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という評価基準を重視しています。YMYLジャンルでは特にこの基準が厳しく適用されます。

評価基準具体的な要素
経験(Experience)実際に体験したことがあるか?
専門性(Expertise)専門知識があるか?(資格・実績)
権威性(Authoritativeness)権威のあるサイトから評価されているか?
信頼性(Trustworthiness)情報の正確性は確保されているか?

例えば、医療に関する記事なら「医師が執筆・監修した記事」が評価されやすく、無資格の個人が書いた記事は評価されにくい仕組みになっています。

対策のヒント

  • プロフィールを充実させ、専門知識や資格を明記する
  • 専門家の監修を受ける(監修者の経歴を記載する)
  • 実体験を交えた記事を増やし、独自の価値を出す

⑤個人サイトはGoogleアップデートの影響を受けやすい

YMYLジャンルは、Googleのアルゴリズム更新(アップデート)によって検索順位が急激に変動しやすいという特徴があります。

実際、2023年のGoogleコアアップデートでは、多くの個人ブログが検索圏外に飛ばされたというケースが報告されています。

影響を受けたケース

  • 検索結果の上位を大手企業が独占する傾向が強まった
  • 信頼性が低いと判断されたサイトは大きく順位を下げた
  • 個人ブログが厳しく評価されるようになった

つまり、「YMYLジャンルで上位を取った!」と思っても、次のアップデートで急に順位が下がるリスクがあります。

対策のヒント

  • 1つのSEO施策に依存せず、SNSや他の集客方法も活用する
  • 検索順位が変動しても対応できるよう、常に情報を更新する

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策

YMYLジャンルで検索上位を狙うには、他のジャンル以上に徹底したSEO対策が必要です。

ここでは、成功するための9つのポイントを紹介します。

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策①専門家の協力を得る

資格を持たない個人が情報を発信すると、信頼性が低く評価されます。そのため、次のような方法で専門家と協力することが重要です。

  • 医師・弁護士・税理士などの監修を受ける
  • 著者の資格や実績を明記する
  • 公式の情報を引用し、根拠を示す

たとえば、健康情報なら「○○クリニックの医師が監修」と記載すれば、信頼性が上がり評価されやすくなります

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策②公的機関や権威あるサイトを参考にする

Googleは、政府機関や研究機関の情報を高く評価します。YMYLジャンルでは、以下のようなサイトの情報をもとに記事を作成しましょう。

  • 厚生労働省(健康・医療)
  • 国税庁(税金・投資)
  • 消費者庁(金融・法律)

公式情報をもとに解説を加えることで、信頼性を確保しながらSEO評価を高めることができます。

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策③体験談や事例を加える

個人ブログがYMYLジャンルで戦うなら、実体験をもとにした記事が有効です。

  • 自分が経験した手続きや方法を紹介する
  • 画像を使って具体的な流れを解説する

たとえば、「住宅ローンの借り換え」に関する記事なら、実際に手続きをした経験を詳しく書くことで、読者にとって役立つ情報になります。

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策④サイトの運営者情報を明確にする

Googleは、運営者が不明なサイトを評価しません。以下の情報を必ず掲載しましょう。

  • 運営者のプロフィール(名前・経歴・実績)
  • 問い合わせフォームや連絡先
  • プライバシーポリシー・免責事項

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策⑤被リンクを獲得する

他の信頼できるサイトからリンクをもらうと、Googleの評価が高まります。

  • 専門家のブログや企業サイトと提携する
  • 権威あるメディアに寄稿し、リンクを得る

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策⑥E-E-A-Tを意識する

Googleは「経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)」を重視しています。

  • 実体験を交える(経験)
  • 専門家の意見を入れる(専門性)
  • 権威あるサイトと連携する(権威)
  • 正確な情報を提供する(信頼性)

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策⑦定期的に記事を更新する

YMYLジャンルでは情報の鮮度が重要です。古い情報のままだと評価が下がるため、定期的に最新の情報へ更新しましょう。

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策⑧サイトの安全性を高める

Googleは、安全で信頼できるサイトを優先します。以下のポイントを意識しましょう。

  • SSL化(https://~にする)
  • サイトの表示速度を改善する

YMYLジャンルで戦うための9つのSEO対策⑨SNSや他のメディアを活用する

SEOだけでなく、SNSやYouTubeを活用することで、検索エンジン以外からの流入を増やせます。

まとめ

YMYLジャンルまとめ

YMYLジャンルは、大手企業や専門家が有利な環境のため、基本的には避けるのが無難です。しかし、それでも挑戦するなら「専門家の協力を得る」「公的機関の情報を活用する」「実体験を交える」などの工夫が必要です。

今回紹介した9つの対策を実践し、慎重にSEO対策を進めていきましょう。

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